孤高の料理人、大阪に在り

究極のメニューとも言うべき世界各国から選定された食材を用いた料理の数々。
技巧は言わずもがな、長年の経験により培われた審美眼・洞察力・創造力は唯一無二である。
今年で開店40年となり、今まさに成熟期を迎えている西の名店

煌びやかな北新地の雑居ビル二階の一角にひっそりと看板を掲げている。
カハラ
開店当初は5年ほどはステーキハウス様の店として稼働していたという

ただ、現在のスタイルの前駆的な前触れのようなものはあったようで、
当時から香辛料・メインとなる食材・酒などなど、
研究という範疇を超えるほどの探究欲でもってして己の感覚を研ぎ澄ましていったそうだ。自由奔放であり温故知新

そんな表現のしようのない日本を代表するレストラン、いや世界的にも類を見ない料理。
そんな現在への布石やシェフの有志である想像を絶するであろう努力に想いを馳せてみる

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嗚呼、久しぶりに身震いがする。
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森 義文さん

幾重にも刻まれた腕への覚えが、深みと奥行きを与える料理を生み出す最高のシェフである。
去年より始まった農林水産省「料理マスターズ」顕彰制度でも第一回にして受賞

これほどの栄誉も、氏を語るにおいて蛇足にもなり得そうなほど。
そんな何から何までスペシャルなカハラ・森シェフ。初めに顔見せと軽い挨拶。
物静かだが重厚な威厳と風格を兼ね備えつつ、ゆっくりと今夜の晩餐の準備へと向かうのであった。
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いつもの食べ会の面子も、今までにはなかった独特の雰囲気を、
店内の設えやお弟子さんの仕草などから、即、感じ取ったのではないだろうか

端々から漏れ出る彩光が、七色に照り輝き、待ちわびる我らを魅了する。
美味しいものを求め集った8人が、食す前からもうすでに森シェフの世界で酔いしれている

なんということであろうか。
2011年8月某日、午後6:12過ぎ、一斉に始まったのである。.JPG)
カハラ 〜2011年8月のメニュー〜一人23000円 (サービス料10%別)定番の食前酒ナイアガラ
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発酵を途中で止めたフルーティーな白ワイン。
驚くほど爽やか、とても美味しいですね。
大阪は柏原市 ‘カタシモワイナリー’ の葡萄果皮
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食前酒同様カタシモワイナリーによるもの。
葡萄の皮を発酵させ、アルコールを取り除いて造った、ノンアルコールの発酵飲料。
甘味は少なく酸味が主だが、重厚で香り高い良品。
愛媛県のまんじゅう貝
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珍種だが食べ会の面子で知っている者もいた。
だが、その方も唸っていた、、、、、、、仕上げ方が全く違うのである。
八寸仕立て
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玉手箱?宝石箱?
まるで食の万国博覧会である。
タスマニア産のペッパーベリー、アンコールワットの胡椒、鯨のお化けetc・・・・・・・・・・・・
正に驚きと喜びが同時に現れるガストロノミーの極地である。
岡山県 ‘吉田農場’ のカチョカヴァロの磯辺焼き風
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素材のまんまだが、この組み合わせ、である。
これもまた別の食べ会会員が唸っておりました。
靭公園 ‘ブランジュリ・タケウチ’ に特注したミニカレーパン
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珈琲風味で味付けされたこのカレーパン。
全然違和感なくこのタイミングでのカレーパン。
フカヒレのステーキ、冬虫夏草と同じ成分を含む夏虫草という漢方食材ともやしのナムル風
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フカヒレは和風の出汁に芽葱とコリアンダーで装飾。
上には珍種の漢方系キノコも鎮座し、もう圧巻の一皿。
北新地 ‘そば処とき’ で特別に打ってもらう極細の十割蕎麦にカラスミをたっぷり乗せて
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美味いですね〜!!!
イタリア産のカラスミとのこと、シェフが世界中のカラスミから選んだという逸品。
トマト風味のエスカルゴ&カレー風味の鮑
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旨みの大運動会。
思わず彦摩呂節も飛び出さずにはおれない超ド級。
広島県世羅町 ‘世羅きのこ園’ にて開発された新種のキノコ・松なめこの吸い物
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地元の農業高校との共同開発で生まれた新種のキノコ。
松茸に近い食感で香りは豊潤ななめこ。
生海苔と鰹出汁が強烈に効いた椀物は涙ものの美味しさ。
伊賀牛
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これが名物ステーキ・ミルフィーユ。
薄切りの伊賀牛を5枚重ねにした驚愕の一品。
一枚一枚の火入れも異なり、この上ない至高の肉料理に仕上がっています。
涙・・・涙・・・・・・・・・このミルフィーユを3セット戴くのですが、
これ以上食べるのが恐ろしくなるほどの最高のお味でした。
森シェフの独壇場、孤高の料理人・パフォーマー
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山葵たっぷりミルフィーユ仕立てでいただく、お肉の横に見えるのはニンニクチップ
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巨大ニンニクも驚くし、山葵の美味しさにも驚いた。
驚くことだらけ。
伊賀牛の添え物にあった焼き野菜の正体は・・・・・巨大茄子!!
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野生のクレソンのサラダ
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さっぱりとお口直し的に。
夏のカハラの定番・とうもろこし御飯
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甘味と香ばしさが一気に襲来!!!!!!!
コレを食べずして夏のカハラは語れない!!!!!!!
横須賀の蜜柑
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なんたることか、、、、、
横須賀で蜜柑を作っているのか?
三回ほど森シェフに聞き直ししてしまいました。
赤ワインのゼリー、中には巨峰に見立てた冬瓜入り
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香り高い赤ワインのゼリーなんだけれども、おや!?
美味しそうな巨峰が入っているではないか・・・・・・・・・・・・・・・・
いや、これが冬瓜だと後で聞かされて、、、、悶絶。
ヴィンテージのロイヤルコペンハーゲンでいただくチャイ
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珈琲豆を閉じ込めた自家製チョコレート、胃に良い成分を含んだ自家製タブレット
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茶菓子、ここまで全く抜かりなし。
最後まで奇想天外、びつくり仰天。
大満足。
手土産の自家製タブレットと5色の胡麻
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1930年代のアンティークバカラ
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森シェフの娘さんの描いた絵
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高価な食材を用いたコースである。
食の楽しみはそういった日常では食べられない高価なものを食すということにも一つあると思うが、
カハラでは、それだけに留まるということは全く無い

溢れ出る食への興味、情熱、友情、嫉妬心、信頼。
森シェフのやり方で開拓された茨の道、道なき道を、エスコートされるような感覚。所謂一つのアミューズメントパークだ。
日本一のレストランだ。
ご馳走様でした

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●カハラ●
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-9-2 岸本ビル2F
06-6345-6778 日祝休み @18:00〜20:30 A20:40〜の二部制
http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27000188/カハラ (フレンチ / 北新地駅、東梅田駅、大江橋駅)
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