周囲は閑静な住宅地
まさに “隠れ割烹” と呼ぶに相応しい小ぢんまりとした間取り。
今、こうして振り返ってみても、私はここで過去最高の日本料理体験ができたんだなと、
あらためて心を躍らせるばかりなのである
割烹 すずき
都心からそんなに距離はないが、ここはまるでエアポケットのように静かだ。
喧騒を離れて、、、という言葉がしっくりとくる
面構えは渋みのある落ち着いた小豆色の暖簾に、石畳、灯篭、そして重厚な木の扉。
なんの飾りっけも無いが、なんともシンプルで無駄のない美的感覚
のちに考えてみると、ご主人の素材との真剣勝負から生み出される、
直球でまやかしの感じられない数々の本物の料理の嗜好と相通じるものがあることが分かる。
この日は大切な旅の唯一の夕食。
7席の白木のカウンターもあったが、店で一つしかないお座敷を予約し、
相方と収まるところに収まり、その噂の料理を待った
なんと、ここもミシュラン東京版09・10共に一つ星の評価なんだとか。
商業的ではないこういったお店が評価されるのは何とも嬉しいし、
ミシュランの覆面調査員たちも、隅には置けないなと感心しました
雪見障子のその先にあるカウンター内の主人・鈴木好次氏が忙しく仕事をしているのが見える。
25年とちょっと前にこの地に店を開く前は、寿司職人として15年修業したという。
河豚調理師免許も持っている
中華やイタリアン等、他ジャンルの料理に関しての研究も怠らない。
料理への飽くなき探究心と底の無い熱意が、洗練されたプロの仕事を産み出すのだろう。
昔も今も、ご主人「おまかせ」の料理のみ
全面的に主人を信頼し、とくに好みや要望などもなにも伝えずに支度してもらうことにした。
ほんとうに本当に、「おまかせ」 で、、、、、、、、、、、、、
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【突き出し】
内容は、シメジ・えのき・干し海老・人参・もやし・油揚げ・小松菜・蕨・牛蒡。
御浸しにしてあり、冷やしてある。
ほんの少しの薄口の醤油、出汁の味のみ。
バランスが良い
【お造り】
左から、鱸・縞鯵・鯛。
旬の鱸は何日寝かしたのだろう、、、、、
ぬめりとコリコリの歯ごたえが限界まで美味しい!!!!!
縞鯵もレアな魚。
雑味や臭みが全くない。
鯛は松皮作りで、味と共にこれまた食感を楽しむという格好。
文句なしでした
【毛蟹と根室の雲丹】
主役と主役だが喧嘩は無い。
何故だろう・・・・・・・・・・・・・毛蟹がさっぱりしているから??
ほぐし身の毛蟹よりも雲丹が断然際立つ。
芳醇な雲丹の香りは口内にあっという間に広がる。
こんなに甘い、命の味のする雲丹は久しぶりですね〜!!!!!
相方も脱帽の逸品
【トマトの葛豆腐】
思わず、ちりんちり〜ん♪と風鈴の音が頭を駆け巡る。
夏らしい一品。
鰹と昆布から取った出汁とトマトの青い香り。
トマトは完熟桃太郎
非常に涼しげで美味しかったです!!
【車海老を使った海老しん薯】
しん薯は旨みに溢れ、食感は弾性に富んでおり口に楽しい
揚げものとしてメインに持ってきても違和感無い一品だが、さらっと出すところが憎い。
カリモリを添えた夏らしい一皿でした。
【白芋茎の梅肉ソース、みょうがを添えて】
白芋茎(しろだつ)は夏の京野菜。
夢窓国師の歌にある、隋喜の涙から出た名ともいわれていますね。
季節感あっていいです!!!
梅肉ソースは梅に醤油、みりん、はちみつを和えて。
しゃきしゃきの噛み応えが忘れられないです
【黒鮑の蒸しもの、鮑肝ソース雲丹入り】
やや大切りの黒鮑を肝でしつらえたソースで大胆に和える!!!!
これぞ究極のメインです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハッキリ言って滋味深く、言葉が出ません。
雲丹がところどころに散りばめられており、濃厚さを後押し。
美味しいです、ご馳走様でした
【鮑の肝のソースの和風リゾット】
「ソースは少し残しておいて」 と、鮑蒸しものを食べていたときに主人が言う。
はて、どういうこっちゃ????と思っていたら・・・
こういうことだったんですね!!!!
次に出る炊き込みご飯の炊きあがり前のリゾット風になった米をそっとよそってくれました
嬉しい計らいにがっつく我ら、それを見て親父さんも嬉し恥ずかしそうにしていました。
ペロッと完食、最高!!!!!!!!!!!!!!!!
【鮑の煮汁で炊いたご飯・鱸のアラの出汁から取った吸い物】
コレが炊きあがり
これがもう美味くて美味くて(泣)
ここにも雲丹がまぶしてあります!!!!!!
もう、ご主人の心意気に感謝感激で、マジで涙が出そうになってました
最高のご馳走です。
【桃のデザート】
ゼラチンで腰を出した涼しげな桃のデザート。
さっぱりしているんだけど、クリーミーで満足感がありました。
仕事の細かさが見て取れ、感動の最後でした
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割烹すずきは、まさに主人の熱い思いが込められた究極のメニューの宝庫。
どれも細かい仕事っぷりで、繊細な味付けが光る。
四季にあがなわず、自然の摂理に合わせる大人なやり方。
独自の感性で仕掛ける一皿は、個性に富んでいる
単純に美味しいとだけでは片付けたくないほど、記憶に残る料理。
鮮烈な良体験となって脳の奥底へとインプットされた今回の食事。
これは一重に主人のお人柄によるものなんだと思います
最後に少しお話しする時間がありましたが、非常に謙虚で気持ちのいい人。
本物を見た、そんな気がしました!!!
鈴木さん、本当にありがとうございました、ご馳走様でした。
きっとまた来ますね
東口商店街を抜け、タクシーを探す僕ら
美しい器や、小さめなボリュームの小粋なJAZZ、さり気無い生け花 などなど。
余韻をモロに感じながら、、、、、、、
こんなにもご機嫌になったのはもういつぶりだったろうかと思いだしながら、、、、、、、、、、、、、、、
●割烹 すずき●
東京都目黒区鷹番2-16-3 メゾンドマリー1F
03-3710-3696 月曜休み 11:30〜14:00 18:00〜22:00
http://www.kappou.jp/pc/index.html
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