その名だたる名橋のなかでも「ライオン橋」と呼ばれるレトロな美しい橋がある。
そのライオン橋を越え、川沿いに行くと右手にレンガ色のビルがある

わりと年季の入った建物、その一階に店が入っている。
シンプルな外装とシンプルなネームプレート。
大阪キタエリア、激戦区の中、彗星のごとく現れた新星

Unisson des Coeurs (ユニッソン デ クール)
2010年4月1日オープンながら早くもミシュラン京都・大阪・神戸2011で1ツ星を獲得。
人伝え、メディア媒体など、軒並み評価はよい。
とてつもないスピードで伸び続けている現在進行形

指揮を取るのは、若くして渡仏し、数々の店で腕を磨いてきたというシェフ。
特にムーリスでのキャリアは特筆すべきもの。
・・・・・・そう、現在のパリを代表する3つ星『ル・ムーリス』である

ここでソース部門と肉料理部門のトップ責任者を務めたというから素晴らしい。
そんな輝かしい出身を誇る阪本充治氏、弱冠32才。
セカンド・シェフとして2人ののフランス人を引き連れての凱旋となった

ランチコースでお願いした

昼夜とも、一皿の量が少なめで皿数の多いコースがお得意。
どんな料理なのか非常に楽しみであった

【セロリのムース・エスプーマ、胡麻とチーズのグジェール、モッツァレラとミニトマト】
アミューズはどれもあっさりとして爽やかで食べやすい。
【バーニャ・カウダ “モネガスク”】
野菜のオンパレード。
バーニャ・カウダでいただきます。
【パンデュースのバゲット、自家製フォカッチャ】
パンも美味しいが、海藻と塩を混ぜ込んだというバターが美味しかった。
どんどんと塗り込んでしまった(笑)
【北陸剣先烏賊とホウレン草とハーブのヴェローテ】
アフリカの郷土料理クスクスをソースの上に浮かべ、ハーブと烏賊を乗せた一品。
烏賊の絶妙の火入れ具合による柔らかさとクスクスの面白い食感がいいコントラスト。
【サンブリューのムール貝、ラディッシュのコンディモン】
ムール貝、小ぶりだけど非常に味が濃い。
海の滋味がたっぷり、といった感じ。
【ウサギの背肉、人参のファボラーブル】
ウサギとは意表を突く一品で、これまたいい役目を果たしていました。
歯ごたえのある噛み心地が流れ的にGOOD。
【ポアゾン・ド・マルシェ、冷たいポトフのメディテラネ】
平目をポトフ風に。
円やかで美味しい。
【長崎牛のロス・ビフ、トマトのファルシ “ルシアン・タンドレ”】
ローストビーフですがコレは美味しい。
長崎牛の肉質は勿論のこと、ソースがいいのかな?
とにかく美味しかった。
【スイカとココナッツのマルガリータ】
リキュール入り、西瓜の下に甘いココナッツオイル。
塩と共に。
【タルト・シトロン】
レモンのシャーベットを始め、お口を整える爽やかなデザートたちで〆。
【カフェ&小菓子】
エスプレッソ。
ソースの滋味深さも、素材のジューシーさを極限に引き出す火入れも、
まるでパリの高級店の料理そのもの

テクニックは間違いないです。
そしてワインと合わせてさらに美味しさが開花する絶妙のバランス感覚。
そのセンスの鋭さと、関西一良心的と言い切れるワインの安さに、感謝です。
そう、ワインリストには三千円〜五千円というお値打ち価格な良ワインがわんさかなのである。
当に「客目線」に立ったラインナップ

心(クール)の融合(ユニッソン)、という意味が込められた、
その名は「Unisson des Coeurs(ユニッソン・デ・クール)」。
伸び盛り・育ち盛りのエネルギーを投入しての開業です。
これからが本当に楽しみなシェフのうちの一人です

●Unisson des Coeurs●
大阪府大阪市北区西天満1-7-4 協和中之島ビル1F
06-6131-0005 水曜定休 12:00〜14:00(L.O) 18:00〜21:00(L.O)
http://www.unisson-osaka.com/
Unisson des Coeurs (フレンチ / なにわ橋駅、北浜駅、南森町駅)
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ありがとうございます。
この店は味ばかりでなく盛り付けも素晴らしかったです。